



奥能登の炭やき、ノトハハソ。
ノトハハソは、奥能登で炭を焼いています。
ハハソ(柞)とは、クヌギやコナラの古名。
繰り返し恵みをもたらしてくれる、母なる森、祖なる森の木のことです。
この「柞」の字が、私たちの象徴です。
ノトハハソは、奥能登の自然と、この地で続く炭やきの系譜、不断に磨き続けている技術で、
最高品質の木炭=茶道炭を生み出しています。
植林から始まり、効率化できない過酷な作業でつくられる、大量生産できない希少な炭です。
奥能登の森の樹木が、炭に姿を変えて、火となり、ひとの役に立って、灰を残す、
そういう炭の在り方を目指しています。
ノトハハソの炭は、時間の流れを楽しむための、
高い品質が要求される茶道用の炭として、高く評価されています。
火付き、火持ちや香りが良く煙や「爆ぜ」の無い、最高品質の炭。
優れた炭としての機能だけでなく、菊の花のような断面の美しさ、
燃え尽きても灰の形がそのまま残ることも特徴です。
ノトハハソは、日本の伝統を支えます。
ノトハハソは「生業としての炭やき」を継承していきます。
そのために、炭やきの伝統を継承しつつ、
自然と人の共生の結果として生まれる木炭の、今日的な価値を提起していきます。


能登柞(ノトハハソ)という
ブランドについて
「柞(ハハソ)」は(炭の原料となる)クヌギやコナラの総称。繰り返し恵みをもたらしてくれる森の木々のこと。万葉集、古今集などでも使われている古い言葉です。
「奥能登の柞」が私たちの価値の源です。ブランドアイコンは、この柞の字をかたどり、クヌギの炭の断面にも見えるようにしたものです。
この「柞(ハハソ)」という言葉は、2005年、代表の大野長一郎が、故・畠山重篤さん(※)と直接お会いした際に、「炭の仕事をしているならば知っておいた方が良い」と教えていただいたものです。
※畠山 重篤さん(はたけやま しげあつ/1943年10月7日−2025年4月3日)は、日本の養殖漁業家。気仙沼湾に流れ込む大川上流での森づくりの活動を行う(活動の標語は「森は海の恋人」)。エッセイスト、京都大学フィールド科学教育センター社会連携教授。「牡蠣の森を慕う会(特定非営利活動法人 森は海の恋人)」前代表。